そうぞくドットコムと司法書士の違い(要点まとめ)
● そうぞくドットコム:株式会社AGE technologiesが運営するオンライン相続登記サービス(2020年提供開始/公式サイト 2026年3月時点で累計取扱件数6.1万件と表示)
● 司法書士:国家資格者で登記代理が独占業務(司法書士法第3条第1項第1号)
● 料金:そうぞくドットコム税込93,500円(戸籍取得実費・郵送費等込み/別途必要なのは登録免許税のみ・公式表示・時期により条件確認要)/司法書士は報酬5万〜15万円程度+戸籍取得実費等は別途/自分で申請は専門家報酬は不要だが戸籍代・登録免許税・郵送費等は自己負担
● そうぞくドットコムの強み:シンプルな相続登記であれば、全国対応・オンライン完結・一律料金・戸籍取得実費まで込みという分かりやすさがあり、費用と手間を抑えたい方にとって有力な選択肢です
● 司法書士に直接依頼すべきケース:複雑事案(数次相続・所在不明相続人・複数都道府県)・期限切迫・対面相談重視・補正対応や責任所在を重視・登記簿の専門的精査が必要
● 司法書士に依頼する実務上の利点:登記簿を確認したうえで、古い担保権・買戻特約・仮登記・住所氏名変更未了など、相続登記と併せて検討すべき登記上の論点を整理し、必要な登記手続きの見通しを示せる点。私道持分・ご先祖名義の土地など、依頼者が把握していない不動産の洗い出しも行います
相続した不動産の名義変更を進めようとして「そうぞくドットコムなどのオンラインサービスを使うか、司法書士に直接依頼するか」で迷っている方は少なくありません。本記事では、株式会社AGE technologiesが運営する「そうぞくドットコム」と司法書士に直接依頼する場合の違いを、相続実務に携わる司法書士の立場から、料金・対応範囲・法的位置づけ・依頼の流れ、そして現場でしか見えない「落とし穴」まで比較解説します。東京司法書士会の会長声明(令和5年3月6日)が示す業界・法務省の公式見解も併せて紹介します。最後に「失敗しない選び方フローチャート」もご案内します。
1. そうぞくドットコムとは?基本サービスの概要
そうぞくドットコムは、株式会社AGE technologiesが運営するオンライン相続手続きサービスのブランド名です。2020年に「そうぞくドットコム不動産」が提供開始されました(同社プレスリリースより)。なお、2022年には金融機関口座向けの「そうぞくドットコム預貯金」の提供開始が発表されましたが、2026年5月時点の公式サイトのサービス一覧では「そうぞくドットコム不動産」が主力として表示されており、預貯金サービスの現在の提供状況は公式サイトでご確認ください。本記事では「そうぞくドットコム不動産」(相続登記サービス)を対象に解説します。
運営会社
株式会社AGE technologies(エイジテクノロジーズ)。公式会社概要では、所在地は東京都新宿区西新宿、代表者は塩原優太氏、設立は2018年3月とされています。司法書士や司法書士法人ではなく、一般の株式会社として登記されています。
提供サービスの内容
「そうぞくドットコム不動産」では、相続による不動産の名義変更(相続登記)を、オンラインの専用サイトで完結できる形で提供しています。公式サイトの記載によれば、主なサービス内容は以下のとおりです。
- 戸籍謄本・除籍謄本・住民票などの代行取得
- 遺産分割協議書の作成支援(専用サイトで誰がどの不動産を相続するか入力すると自動生成)
- 登記申請書の作成支援
- 本人申請書類の法務局への郵送支援(利用者本人を申請人とする本人申請の形式)
累計実績・対応エリア
同社の2024年5月14日発表によれば、同サービスを通じて登記された不動産件数は2024年5月13日時点で32,305件とされ、全国416拠点ある法務局すべてで利用実績があるとされています。さらに公式サイト上では2026年3月時点の累計取扱件数として6.1万件と表示されており、相続関係が明確な事案でのオンライン代行の利用例が相応に蓄積されています。なお、最新の累計件数は公式サイトの表示が更新される可能性があるため、依頼前に公式情報をご確認ください。対応エリアは全国です。
同種のオンラインサービスは複数存在:オンライン完結型の相続登記サービスは、そうぞくドットコム以外にも複数の事業者が参入しています。本記事ではそうぞくドットコムを主軸に解説しますが、選び方の考え方は他の同種サービスにも当てはまります。
料金プラン
公式サイトの記載によれば、そうぞくドットコム不動産の表示価格は一律 税込93,500円(税抜85,000円)で、相続人の人数や不動産の件数による加算は基本的になく、戸籍取得実費・郵送費等もサービス料金に含まれます(公式記載)。公式サイト上は資料請求による30,000円割引が適用された価格として案内されており、通常価格は115,000円(税抜)と表示されています(2026年5月時点)。別途必要なのは登録免許税(固定資産税評価額の0.4%)のみです。
⚠️ 料金プランやキャンペーン条件は変更されることがあります。依頼前には必ずそうぞくドットコム公式サイトで最新の情報をご確認ください。
2. 司法書士とは?資格制度と独占業務
「司法書士」は、司法書士法に基づく国家資格者です。法務省所管の国家試験(司法書士試験)に合格し、各都道府県の司法書士会に登録した者だけが「司法書士」を名乗ることができ、登記代理などの専門業務を行うことができます。
司法書士の主な業務
- 不動産登記・商業登記の代理(司法書士法第3条第1項第1号 — 登記又は供託に関する手続について代理すること)
- 法務局・裁判所・検察庁等への提出書類の作成(同第2号)
- 簡裁訴訟代理(認定司法書士に限る・同第6号)
- 成年後見人等の業務(社会的に広く担われている)
独占業務とは
司法書士法第3条第1項第1号に定められている「登記又は供託に関する手続について代理する」業務は、司法書士の独占業務とされており、業として行えるのは司法書士・司法書士法人(および弁護士・弁護士法人)に限られます。司法書士法では、司法書士または司法書士法人でない者がこれらの業務を業として行うことを禁止しており、違反した者には罰則が定められています。
登録者数・組織
日本司法書士会連合会の統計によれば、全国の司法書士登録者数は約23,000〜24,000名規模で推移しており(2024年度時点)、全国50の司法書士会(都道府県および北海道4地区)に登録されています。司法書士法人として法人化している事務所も多数存在します。
3. 法的位置づけの違い(最重要)
そうぞくドットコムと司法書士に直接依頼する場合、料金や利便性以前に、法的な位置づけが根本的に異なります。この章では、誰が登記申請人として法務局に申請するのか、トラブル時の責任は誰が負うのかなど、利用者が必ず押さえておくべき重要なポイントを解説します。
3-1. 株式会社 vs 司法書士法人
そうぞくドットコムを運営するAGE technologiesは一般の株式会社であり、士業法人(司法書士法人など)ではありません。一方、司法書士事務所は個人事務所または司法書士法人として運営されており、所属する司法書士は司法書士会への登録と司法書士法に基づく業務規律に服しています。
3-2. 登記申請人は誰になるのか
これは利用者にとって最も重要な論点です。
- そうぞくドットコムを利用する場合:公式サイトの説明によれば、利用者が自宅で申請書類(遺産分割協議書・登記申請書)に署名捺印して返送し、相続人本人(または相続人代表)が申請者として法務局に提出する流れとされています。つまり、原則として利用者本人が登記申請人であり、申請書類の作成支援をAGE technologiesが行う形となります。
- 司法書士に直接依頼する場合:登記申請人はあくまで相続人本人ですが、司法書士が利用者から委任状を受け取り、申請代理人として法務局に申請手続きを行います(司法書士法第3条の独占業務の典型的な形)。
そうぞくドットコムにおいて、戸籍代行取得や登記申請書類の作成支援に司法書士がどのように関与しているか(提携司法書士の有無・司法書士事務所との連携体制など)については、公式サイトの公開情報では明示されていません(2026年5月時点)。詳細は公式サイトへ直接お問い合わせいただくことを推奨します。
3-3. 戸籍代行取得の法的根拠
戸籍謄本・除籍謄本などの請求は、戸籍法上、原則として本人・配偶者・直系尊属(父母・祖父母等)・直系卑属(子・孫等)のみが請求できます。2024年3月開始の戸籍証明書等の広域交付(本籍地以外の市区町村窓口で取得可能)も、請求できるのは本人・配偶者・直系尊属・直系卑属に限られ、兄弟姉妹の戸籍は取得不可・郵送請求・代理人請求も不可です。そのため、兄弟姉妹相続では広域交付で取れない戸籍が出るため、従来どおり本籍地への請求や専門家による収集が必要になる場面があります。第三者が業として戸籍を取得する場合は、弁護士・司法書士・行政書士などの職務上請求(各士業の業務として認められた請求権)を使うケースが一般的です。そうぞくドットコムにおける戸籍代行取得の具体的な実施主体については公式情報での明示がないため、利用者本人が委任状を出して代理請求を行う形か、提携士業が職務上請求を行う形なのか、利用前に公式へご確認ください。
3-4. トラブル時の責任の所在
登記申請後に法務局から補正(書類の修正指示)が出たり、最悪のケースで申請が却下されたりした場合、誰が責任を持って対応するかは大きな違いが出るポイントです。
- そうぞくドットコム:補正・却下時の対応範囲について、公式FAQには明示的な記載がありません(2026年5月時点)。本人申請を前提とするサービス設計のため、法務局への回答や補正判断を誰がどこまで行うかは契約・運用の問題となります。利用前に「補正時の連絡先・対応範囲」を必ず確認しておくのが安心です。
- 司法書士直接依頼:司法書士は代理で登記申請を行いますので、もし補正となった場合も全て司法書士が直接対応します。また、司法書士の業務過誤については、司法書士賠償責任保険で補償の対象となり得ます(補償される範囲・上限は保険契約の内容により異なるため、依頼時に加入状況を確認しておくと安心です)。サービスに不満がある場合は各都道府県の司法書士会への苦情申立制度も整備されています。
3-5. 東京司法書士会の会長声明(令和5年3月6日)— 業界団体・法務省からの公式見解
公式声明:民間事業者の登記申請書等の自動生成サービス等について
⚠️ 本記事における本声明の取り扱いについて(重要)
本声明は、「そうぞくドットコム」を含む特定の事業者を名指しして批判するものではありません。令和5年2月21日の衆議院予算委員会第三分科会で「一部民間事業者による違法行為が疑われる事例が散見される」との指摘がなされたことを受けて、東京司法書士会が業界全体への注意喚起として発出した声明です。本記事では、オンライン相続登記サービス全般を検討する読者向けに、業界団体・法務省の公式見解の所在を客観的に紹介するために引用しています。具体的にどの事業者がどの類型に該当するか/しないかについては、本記事として個別の評価は行いません。
発出元:東京司法書士会 会長 野中政志/発出日:令和5年3月6日
声明の経緯:令和5年2月21日 衆議院予算委員会第三分科会で、インターネットを利用した登記申請書等の自動生成サービスについて質疑が行われ、一部民間事業者による違法行為が疑われる事例が散見されるとの指摘を受けて発出された声明
この声明では、法務省民事局長(政府参考人)が国会答弁で示した「司法書士法に抵触するおそれがある」3つの類型が明示されています。司法書士法第73条は、司法書士でない者が司法書士の業務を行うことを禁止しており、違反した場合は罰則の対象になります。
⚖️ 法務省民事局長が「司法書士法に抵触するおそれ」と答弁した3類型
- 民間事業者が依頼者に代わって登記書類を作成したと評価されるような場合
- 収集した戸籍記載から民間事業者の判断で相続人を特定し、依頼者に代わって登記書類を作成したと評価されるような場合
- 個別具体的な事案を前提に登記申請書類の作成に関する相談を受けて回答したり、助言したりして、登記申請書類の作成にあたって依頼者からの相談に応じたと評価されるような場合
東京司法書士会は同声明で「このような民間事業者の活動について、監視を継続し、また、民間事業者や無資格者による登記申請書類の作成や書類作成の相談が疑われる事案については、所要の調査を実施して、厳正に対処して参ります」と明言し、利用者に対しても次のように呼びかけています。
️ 都民・自治体への注意喚起(声明原文の要旨)
「都民の皆様や自治体の皆様におかれましては、民間事業者のインターネットを利用した登記申請書等の自動生成サービスを利用されるに際しては、違法なサービスに関与されないよう、御留意ください」
オンライン相続登記サービス全般を選択肢として検討する際は、上記3類型のどこに該当しうるか、サービス提供主体に直接確認しておくことが安全です。司法書士は、単に戸籍を収集して登記手続を行うだけでなく、登記等の法律事務の専門家として、個々の具体的な事案に即した説明や助言を行い、依頼者の権利を擁護する役割を担っています(声明より要旨)。
4. 料金の比較(3つの選択肢)
相続登記を進める方法で費用が異なりますので、それぞれの費用感を比較します。
4-1. そうぞくドットコムを利用する
公式サイト上は一律 税込93,500円(税抜85,000円)の表示価格(2026年5月時点・公式サイトの記載に基づく)。資料請求割引が適用された価格として案内されており、通常価格は115,000円(税抜)と表示されています。相続人の人数や不動産の件数による加算は基本的になく、戸籍取得実費・郵送費等はサービス料金に含まれます(公式記載)。別途必要なのは登録免許税(固定資産税評価額の0.4%)のみです。
4-2. 司法書士に直接依頼する
相続登記の司法書士報酬は事務所によって異なりますが、一般的な相場は50,000〜150,000円程度です。事案の複雑度(相続人数・物件数・戸籍収集の難易度)によって変動します。当センターの場合は次の3プランをご用意しています(全国対応)。
- ライトプラン 66,000円〜(税込):シンプルな事案向け
- おまかせパック 99,000円〜(税込):戸籍収集・協議書作成・登記申請までフル代行
- フルサポートプラン 297,000円〜(税込):不動産名義変更に加え、預貯金・株式・有価証券・自動車・生命保険など、その他の相続財産の名義変更・解約手続きまで完全サポート(※相続税申告は税理士、紛争性のある遺産分割は弁護士へ別途ご相談ください)
登録免許税(固定資産税評価額の0.4%)・戸籍等取得実費(戸籍全部事項証明書1通450円、除籍謄本・改製原戸籍1通750円など)は別途。
4-3. 自分で法務局に申請する
司法書士報酬・代行手数料はゼロですが、必要な作業を全て自分で行う必要があります。
- 戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍などの収集(本籍地が複数あれば各市区町村に請求)
- 相続関係説明図・遺産分割協議書の作成
- 登記申請書の作成・登録免許税の納付
- 法務局への申請・補正への対応
必要な実費は戸籍取得代(1通450〜750円程度)・登録免許税(評価額×0.4%)・登記事項証明書代等。所要期間は3〜6か月程度(事案の複雑度により変動)です。
4-4. 3つの選択肢の比較表
報酬(税込)
93,500円(資料請求割引適用後の公式表示価格)
5万〜15万円程度(事案により変動)
0円(専門家報酬)
登録免許税
別途(評価額の0.4%)
別途(評価額の0.4%)
別途(評価額の0.4%)
戸籍収集
サービスに含む(実費・郵送費込み)
司法書士が代行(実費は別途)
自分で取得(実費自己負担)
協議書作成
支援あり(自動生成)
司法書士が作成
自分で作成
登記申請人/代理人
本人申請
司法書士が代理申請
本人申請
紛争・税務相談
非対応(公式FAQ)
業務範囲外(弁護士・税理士へ)
別途専門家へ
所要期間の目安
3〜4か月程度
1〜3か月程度
3〜6か月程度
単純な費用の安さだけで選ぶと、後から「古い担保権の抹消漏れ」や「私道の登記漏れ」が発覚し、二度手間の費用が発生するケースもあります。目先の報酬額だけでなく、自身の事案に潜むリスクの有無で判断することが大切です。次章以降で「自分はどの選択肢が合うか」の判断材料を提示します。
5. 対応範囲の比較(9論点)
相続登記は「単純な書類提出」だけでは済まないケースが多くあります。事案の特性によって、オンラインサービスでカバーできる範囲と、司法書士の方が安全な範囲が明確に分かれます。
戸籍代行取得
◯(公式の代行サービス)
◯(司法書士の職務上請求)
遺産分割協議書作成
◯(専用サイトで支援)
◯(司法書士が作成)
数次相続・代襲相続
◯(公式FAQで一律料金と記載)
◯(戸籍枚数で見積もり変動)
紛争性のある遺産分割
✗(公式FAQで非対応明記)
✗(弁護士の業務範囲)
相続税相談・申告
✗(公式FAQで非対応明記)
✗(税理士の業務範囲)
自筆遺言書の検認手続
✗(公式FAQで非対応)
◯(家庭裁判所への書類作成等)
補正・却下時対応
✗(代理申請ではないので対応できない)
◯(司法書士が責任を持って対応)
対面・電話相談
✗(登記相談はできない)
◯(多くの事務所で対応)
登記完了後の確認
✗(申請完了で終了・公式情報では法務局から完了書類が送付されるのみ)
◯(完了後に登記事項証明書(登記簿謄本)を取得し、確実に登記されているか確認)
表の見方・補足
そうぞくドットコムの「補正・却下時対応」「対面・電話相談」が「✗」となっているのは、本人申請を前提とするサービス設計の構造的な特徴であり、サービス品質の優劣を意味するものではありません。相続関係が単純な事案では手続きの見通しを立てやすい一方、添付書類や申請書の記載に不備があれば補正は発生します。本人申請型サービスを利用する場合は、補正時の連絡先・対応範囲を事前に確認しておくことが重要です。事案の性質(補正リスク・相談ニーズの有無)によって、構造的特徴が実質的な影響を持つかどうかが変わる点をご理解ください。
当センターは全国対応で、電話・LINE・お問い合わせフォームによる無料相談を受け付けています。対面相談ご希望の場合も事前にお知らせいただければ調整可能です。
司法書士コラム:オンラインサービスでは気づけない「登記の実務論点」
そうぞくドットコムのようなオンラインサービスは、利用者が入力した情報をもとに書類を自動生成する設計のため、登記簿の内容を専門家の目で精査して問題点を指摘するアドバイスは基本的に業務範囲に含まれません(その分、シンプル事案では低コスト・短工程を実現しています)。一方、司法書士は依頼を受けた時点で登記簿(登記事項証明書)を取得して権利関係を精査するのが業務の中核です。料金には表れにくい、サービス設計上の役割分担の違いがここにあります。
1. 登記簿確認時に判明する問題点 — 司法書士なら指摘できる
古い不動産には、相続登記とは別に処理が必要な「過去の登記の置き忘れ」があるケースが珍しくありません。
- 古い担保権(抵当権・根抵当権)が残っている:借入金は完済しているのに抹消登記をしていないケース。所有権だけ相続登記しても、担保権はそのまま残るため、後日の売却・融資時に発覚して問題化します
- 買戻特約・買戻権が登記されている:旧住宅金融公庫融資などで設定された買戻特約が残っている場合、買戻期間(最長10年・民法第580条)経過で買戻権自体は消滅していても、登記簿上は残っているため別途抹消手続きが必要です
- 仮登記がされている:過去の取引の名残で所有権移転請求権仮登記などが残っており、本登記または抹消の判断が必要なケース
- 共有者の氏名・住所が古いまま:過去の所有者の住所変更や氏名変更が登記に反映されておらず、新たに住所変更登記や氏名変更登記が必要(住所変更登記も2026年4月から義務化対象)
これらは登記簿を見れば司法書士には一目で分かりますが、民間業者のオンラインサービスは登記簿のチェックと問題点の指摘を業務範囲外としているため気づけません。相談に乗ることもできません。相続登記だけ進めると、後日売却・融資・追加相続のタイミングで「実はここに古い担保権が残っていて手続きが進まない」と発覚し、追加の手続きと費用、時間ロスが発生します。
2. 調査過程で判明する「想定外の不動産・権利関係」 — 司法書士なら見つけられる
戸籍収集や名寄帳の確認、登記簿調査の過程で、依頼者が把握していなかった「想定外の不動産」が見つかることがよくあります。
- 被相続人名義ではなく、ご先祖(祖父・曾祖父等)名義の土地が残っている:過去の相続登記が未了のまま放置されており、相続が数次にわたって繋がっているケース。今回の相続と一緒に「数次相続による相続登記」をまとめて行う必要があります
- 「私道」の登記漏れ:固定資産税が非課税の私道持分は、納税通知書や課税明細だけでは把握できず、相続登記から漏れることがあります。名寄帳の記載方法も自治体により異なるため、登記事項証明書や公図も確認して漏れを防ぐ必要があります。私道部分の相続登記漏れは、後日の売却時に大きな障害になります
- 未登記建物がある:増築部分や物置・車庫などが未登記のまま課税されていることがあります。土地や既登記建物の相続登記とは別論点で、その未登記建物を登記対象にする場合や売却・融資を予定する場合は、土地家屋調査士による表題登記の要否を確認する必要があります
- 登記簿の面積と実測の不一致:古い土地は「縄延び」「縄縮み」など登記簿の面積と実測の不一致が判明することがあり、状況によっては地積更正登記(土地家屋調査士の業務)の検討が必要になる場面があります
司法書士(当センター)は、名寄帳・課税明細書・登記事項証明書などを確認し、相続登記漏れが起きやすい私道持分や古い名義の不動産を洗い出します。公図・地積測量図の確認や、地積更正・分筆・境界に関する論点が出た場合は、土地家屋調査士と連携して進めるのが実務上安全です。一方、オンラインサービスは「ユーザーが入力した不動産情報をもとに書類を作成する」設計のため、入力されていない不動産は登記されません。後日「実家の隣の私道だけ名義変更されていなかった」「祖父名義の山林が登記漏れだった」と判明し、再度同じ手続きをやり直す手間と費用が発生します。
まとめ:両者は「役割が異なる」選択肢。オンラインサービスは「指示通りの登記を低コスト・短工程で行う」のが得意で、シンプル事案では十分に実用的です。一方、司法書士は「依頼者が気づいていない問題を発見し、後日のトラブルを未然に防ぐ」専門家としての役割を担います。事案の性質(シンプルか/複雑化リスクがあるか)に応じて、自分に合う方を選ぶことが大切です。
6. 依頼の流れ・手順の違い
6-1. そうぞくドットコムの流れ(公式サイトの説明に基づく)
- 無料資料請求(オンライン)
- 専用サイトで相続人・不動産の情報を入力
- 申請書類が自宅に郵送される
- 相続人全員で署名捺印
- 必要書類を返送
- 利用者本人を申請人とする本人申請の形で書類が法務局へ郵送され、登記完了(標準3〜4か月)
6-2. 司法書士直接依頼の流れ
- 無料相談(電話・対面・オンライン)
- 必要書類のヒアリング・お見積もり提示
- 委任状・依頼内容確認書の取り交わし
- 司法書士が戸籍収集・遺産分割協議書作成
- 相続人全員の署名捺印を取得
- 司法書士が代理人として法務局へ申請
- 完了報告・登記識別情報通知のお渡し
6-3. 流れの違いから見える特徴
- そうぞくドットコム:オンラインで完結する設計。利用者は書類入力と署名捺印が中心となるため、自宅で都合の良いタイミングで進められる反面、不明点の発生時に対面で詳しく相談する機会は限定的(対面以外でも法令の制限で登記相談ができない)
- 司法書士直接依頼:相談段階から司法書士が事案を整理し、書類の作成・申請までを代理人として一貫して進めるため、複雑事案ほど安心感がある。ただし、専門職としての本人確認などが必須であるためオンラインだけでは完結できない。
7. そうぞくドットコムを前向きに検討できるケース
そうぞくドットコムは、すべての相続登記に向くサービスではありませんが、条件が合う方にとっては、費用・手間・分かりやすさの面でコスト面では理にかなった選び方です。「安かろう悪かろう」のサービスではなく、本人申請を前提に手続きを標準化することで費用を抑える設計のサービスであり、仕組みを理解して使えば、相続関係が明確で書類の数が少ない事案では十分に検討価値があります。
7-1. 読者目線で見たメリット
- 費用の見通しが立てやすい:一律料金のため、相続人や不動産の数による追加費用を心配しにくい
- 全国どこからでも使いやすい:近くに相続登記に詳しい司法書士がいない方でも利用しやすい
- 窓口に出向く負担を減らせる:オンライン入力と郵送中心で進められるため、平日に時間を取りづらい方に向く
- 実費まで料金に含まれる分かりやすさ:戸籍取得実費・郵送費等がサービス料金に含まれるため、別途必要なのは登録免許税のみ
- 取扱件数の蓄積:累計取扱件数が一定数あり、典型的な単純承継パターンでの利用経験が蓄積されている
7-2. 特に向いている方の条件
こんな方にはオンラインサービスが合理的
- 相続人が少数(3名以下)で全員が協力的
- 不動産が1〜2件で、所在地が同一の都道府県内
- 戸籍関係がシンプル(第1順位相続=配偶者・子のみで、代襲相続・数次相続なし。兄弟姉妹相続ではない)
- 期限まで時間に余裕がある(半年以上)
- コスト・手間の少なさを優先したい
- オンラインでの書類入力や郵送のやりとりに抵抗がない
- 専門家への対面相談・電話相談の必要性を感じない
このような条件に当てはまる方にとって、そうぞくドットコムは費用・手間の両面で大きな価値を提供します。ただし、後述するように事案が少しでも複雑化すると司法書士のサポートが必要になる場面があるため、自分の事案がどちらに該当するかは、後の「失敗しない選び方フローチャート」(H2-10)で順に確認してみてください。
8. 司法書士に直接依頼すべきケース
次のような事案では、オンラインサービスではカバーしきれない部分が多く、司法書士に直接依頼した方が安全です。
こんな方は司法書士直接依頼が向く
- 誰の名義にするのが良いか相談したい(自分の事情ではどれが最適かどうかアドバイスが欲しい)
- 期限が切迫している(相続登記義務化の経過措置期限である令和9年3月31日が迫っている/固定資産税名義変更や売却の都合で急ぐ等)
- 相続人が多数(5名以上)・所在不明者がいる・連絡が取れない相続人がいる
- 数次相続・代襲相続で戸籍が膨大(改製原戸籍・除籍が多数必要)
- 不動産が複数の都道府県にまたがる(管轄法務局が複数)
- 抵当権抹消・所有権更正登記・住所変更登記など、相続登記と併せて処理すべき登記論点がある
- 法定相続情報一覧図の写しの交付を受けたい(銀行手続き等でも活用したい)
- 紛争の可能性がある(紛争性が顕在化した場合は弁護士の業務範囲)
- 海外居住の相続人がいる(在留証明・サイン証明等の特殊書類が必要)
- 長期間放置されていた不動産(親が亡くなって10年以上経過・住所変更登記未了等)
- 対面・電話で詳しく相談したい
- トラブル時の保険・責任所在を重視したい
⚠️ 令和6年4月1日施行の相続登記義務化により、(i)相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に相続登記する義務があり、(ii)遺産分割で不動産を取得した場合は遺産分割の日から3年以内に、その内容に沿った登記が必要です(二段階の義務)。施行前から相続を知っていた不動産については、経過措置として令和9年(2027年)3月31日までが期限。正当な理由なく義務を怠ると10万円以下の過料の対象となります。
遺産分割がまとまらない、相続人が多く戸籍収集に時間がかかるなど、期限内の本登記が難しい場合は、相続人申告登記(不動産登記法第76条の3・令和6年4月1日施行)を申し出ることで、いったん申請義務を履行したものとみなされます。ただし、その後に遺産分割が成立した場合は、遺産分割の日から3年以内に改めて遺産分割の内容に沿った相続登記の申請義務が生じる点にご注意ください。期限が近づいている方は、迅速に対応してくれる司法書士への直接相談をご検討ください。
9. 利用時の注意点
9-1. どの選択肢でも共通する注意点
- 登録免許税(固定資産税評価額の0.4%)はどの選択肢でも必ず別途必要
- 戸籍代・郵送費等の実費の扱いは事業者・事務所により異なる(そうぞくドットコムは公式記載でサービス料金に含む/司法書士事務所は別途請求が一般的)。事前のお見積りで「総額(報酬+実費+登録免許税)」を確認するのが安全
- 公式サイトの料金プラン・キャンペーン条件は変更されることがあるため、依頼前には必ず公式で最新情報を確認
- 司法書士に依頼する場合も、可能であれば複数事務所で見積もり比較することを推奨(料金以外の内容も比較検討)
9-2. オンラインサービス利用時の特有の注意点
- 追加料金が発生する条件を依頼前に必ず確認(お急ぎ便・追加書類取得・キャンセル料など)
- 補正・却下時の取扱い(誰が責任を持って対応するか)を契約前に書面で確認
- 戸籍代行取得の権限の根拠(委任状方式か職務上請求か)を確認
- サービス対象外と判定された場合の対応(料金の取扱・代替案内など)を確認
9-3. 司法書士事務所選びの注意点
- 事前のお見積りを必ず取得(電話・LINE・問い合わせフォーム等で可能な事務所が望ましい)
- 相続案件の取扱件数・経験年数を確認
- 全国対応か、特定エリア限定かを確認
- 連絡手段(電話・LINE・メール等)が自分の希望に合うか
- 追加費用の発生条件が明確に説明されているか
10. 失敗しない選び方フローチャート(7ステップ)
「自分の事案ではどれが最適か」を判断するための7ステップです。順番にチェックすることで、無理なく選択肢を絞り込めます。
Step 1. 相続人を全員特定する
被相続人の戸籍を出生から死亡まで遡り、相続人全員を確定させます。法定相続人が誰か、所在不明者や連絡困難な相続人がいないかを確認します。相続人が5名を超えてくると、収集すべき戸籍が数十通に及ぶことも珍しくなく、特に明治・大正期の「手書きの戸籍」の読み解きや、面識のない親族への連絡が必要なケースでは、事務作業の負担が急増します。5名以上の相続人・所在不明者・海外居住者(在留証明・サイン証明等の特殊書類が必要)・親権者(親)と相続人である未成年者の双方が共同相続人となっており、両者の利益が相反する場合(民法第826条第1項。家庭裁判所での特別代理人選任が必要)が含まれる場合は、司法書士への直接相談を強く推奨します。
Step 2. 不動産の物件数と所在地を整理する
名寄帳(課税明細書)などを参考に、被相続人名義の全不動産を洗い出します。複数の都道府県にまたがる場合は、管轄法務局が複数になり手続きが煩雑です。
Step 3. 紛争の可能性をチェック
相続人間で遺産分割の方針が一致しているか確認します。一致していない・対立がある場合は、まず弁護士に相談(紛争性のある遺産分割は弁護士の業務範囲)してから、決着後に登記手続きに進みます。
Step 4. 期限を確認する
相続登記義務化の3年期限(経過措置の場合は令和9年3月31日)が近づいていないか、売却や固定資産税名義変更の必要から急ぐ事情がないかを確認します。期限内の本登記が難しい場合は相続人申告登記の利用も検討できます。期限切迫の場合は司法書士への直接依頼が安全です。
Step 5. 事案の複雑度を評価する
以下の項目で1つでも該当があれば「中程度〜複雑」と判断:
- 数次相続・代襲相続がある
- 長期間放置(10年以上)されていた相続
- 住所変更登記が未了
- 抵当権抹消や他の登記論点が併存
- 不動産が複数の都道府県にまたがる
Step 6. 相談ニーズの優先順位を確認する
「単なる事務作業として書類入力・郵送中心で完結させたい」のか、「専門家に登記簿・権利関係を一度精査してもらい、後日のトラブルリスクを抑えたい」のか。このニーズの優先順位を明確にすることが、後悔しない選択の鍵となります。
Step 7. 上記を踏まえて選択する
- 全Stepで問題なし(シンプル・期限余裕・相談ニーズ低) → そうぞくドットコム等のオンラインサービス/自分で申請
- 1つでも該当(複雑・期限切迫・相談重視) → 司法書士に直接依頼
- 紛争性あり → まず弁護士へ。決着後に登記
自分の事案を判断しきれない方へ
「自分の事案がシンプルか複雑か判断できない」「相続人が何名いるか曖昧」「不動産が複数あって把握しきれない」という方は珍しくありません。判断に迷う場合は、当センターの無料相談で相続人の人数・不動産の所在地・期限の有無など、ご自身の状況を洗い出す段階からお手伝いします。電話・LINE・お問い合わせフォームから可能で、相談内容を踏まえて「オンラインサービス・司法書士直接依頼・自分で申請のいずれが向いているか」客観的な目安もお伝えできます。
判断に迷う場合は、当センターの無料相談へ。事案の整理段階からお手伝いします(電話・LINE・お問い合わせフォーム対応)
11. 当センター(司法書士法人 不動産名義変更手続センター)のご紹介
当センターの基本情報
- 司法書士法人 不動産名義変更手続センター(東京都千代田区九段南)
- 代表 司法書士 板垣 隼(東京司法書士会所属)
- 年間2,000件超の相続・名義変更の相談実績
- 全国対応(北海道から沖縄まで全47都道府県の不動産に対応)
- 初回相談無料(電話・LINE・お問い合わせフォーム)
当センターの3つの料金プラン
おまかせパック
99,000円〜
戸籍収集・協議書作成・登記申請までフル代行
フルサポートプラン
297,000円〜
不動産に加え、預貯金・株式・有価証券・自動車・生命保険など、その他の相続財産の名義変更・解約手続きまで完全サポート
※フルサポートプランについて:相続税申告は税理士、紛争性のある遺産分割は弁護士へ別途ご相談ください。
専門家との連携体制(関東対応エリアを中心)
当センターは登記実務に特化した司法書士法人です。関東対応エリア(主に東京・埼玉・千葉・神奈川)では、必要に応じて以下の専門家のご紹介も可能です。
- 相続税申告が必要な案件は提携税理士をご紹介(関東対応エリアを中心)
- 土地の測量・地積更正・分筆が必要な案件は土地家屋調査士と連携(主に東京・埼玉・千葉・神奈川)
- 紛争性のある遺産分割は弁護士をご紹介(関東対応エリアを中心)。それ以外のエリアでは別途、地元の弁護士へご相談ください
当センターを選ぶメリット
- 司法書士法人としての専門性:司法書士法に基づく業務規律のもと、賠償責任保険にも加入
- 年間2,000件超の相談実績(2024年実績)
- 全国対応・電話/LINEでその場で概算をお伝え(戸籍枚数や物件数が確定した段階で正式な見積書を提示)
- 複雑事案も対応可能(数次相続・代襲相続・所在不明相続人・長期放置案件等)
- 関東対応エリアでは弁護士・税理士・土地家屋調査士のご紹介も可能(地域注記あり)
12. よくある質問(FAQ)
Q1. そうぞくドットコムは怪しいサービスですか?
A. 株式会社AGE technologies(東京都新宿区・2018年設立)が運営しており、2024年5月14日発表のプレスリリースで2024年5月13日時点の登記不動産件数は32,305件、公式サイトでは2026年3月時点で累計取扱件数6.1万件と表示されています。相応の取扱件数があり、相続関係が明確な事案では実用的な選択肢の一つです。「怪しい」というよりは「サービスの設計上、得意な事案と司法書士向きの事案がある」と理解するのが適切です。複雑事案や、補正対応時にご本人で対応するのが難しい事案では、司法書士への直接依頼が安心です。
Q2. そうぞくドットコムと司法書士依頼は法的に何が違いますか?
A. 最大の違いは「誰が登記申請人として法務局に申請するか」です。そうぞくドットコムは公式サイト上、利用者が自ら申請書を作成・提出する「本人申請」の支援サービスという立て付けで案内されています。一方、司法書士に直接依頼する場合は、司法書士が登記申請人の代理人として法務局に申請します(司法書士法第3条第1項第1号の独占業務)。なお、司法書士法では登記代理だけでなく、法務局提出書類の作成や登記に関する相談も一定の範囲で規制対象になり得るため、書類作成支援や個別相談の具体的な範囲・関与する士業の有無は事業者により異なります。詳細は公式サイトへ直接ご確認ください。また、法務局からの補正(修正指示)に対して、誰がどこまで責任を持って回答するかという実務上のポイントも、利用前に確認しておくと安心です。
Q3. そうぞくドットコムと司法書士、どちらが安いですか?
A. 単純な料金比較では、そうぞくドットコムは公式表示で税込93,500円(資料請求割引適用後の表示価格・戸籍取得実費等はサービスに含む)が一つの目安です。司法書士報酬は事務所や事案により異なりますが、相続登記であれば5万〜15万円程度のレンジで案内されることが多く、戸籍取得実費等は別途請求されるのが一般的です(相続人の人数・不動産の件数・戸籍収集の難易度で変動)。当センターのライトプランは66,000円〜と、オンラインサービスに近い水準です。事案が複雑化すると司法書士事務所も料金が上がる場合があるため、まずは複数の選択肢で事前のお見積り(報酬+実費+登録免許税の総額)を取ることをお勧めします。
Q4. オンラインサービスで補正・却下が出たらどうなりますか?
A. そうぞくドットコムの公式FAQには、補正・却下時の対応について明示的な記載がありません(2026年5月時点)。本人申請を前提とするサービス設計のため、法務局への回答や補正判断を誰がどこまで行うかは契約・運用次第となります。利用前に必ず「補正時の連絡先・対応範囲」を公式へご確認ください。一方、司法書士に代理申請を依頼している場合は、法務局からの補正連絡には司法書士が対応します。ただし、追加書類の取得実費や追加報酬の有無は事務所ごとの契約内容によるため、見積時に確認しておくと安心です。
Q5. 相続税の相談はそうぞくドットコムでできますか?
A. できません。公式FAQで「当社が直接税金に関する具体的なご相談を承ることはできません」と明記されています。相続税の試算・申告は税理士の業務範囲です。当センターでも相続税の試算・申告は税理士の業務範囲のため対応していません。関東対応エリア(主に東京・埼玉・千葉・神奈川)では提携税理士のご紹介も可能です。
Q6. 紛争性のある遺産分割の場合は?
A. そうぞくドットコムは公式FAQで「相続紛争に関する相談を含め、当サービスの内容や利用方法に関するものに留まらない相談にはお答えいたしかねます」と明記しており、紛争事案には対応していません。相続人間で対立があり、交渉や調停対応が必要な場合は、原則として弁護士の業務範囲です。司法書士は、紛争のない前提で登記に必要な書類作成・登記申請を扱います。当センターは紛争のない事案を中心に対応し、関東対応エリアを中心として必要に応じて弁護士のご紹介も可能です。それ以外のエリアでは別途、地元の弁護士へご相談ください。
Q7. 司法書士は対面で会わないとダメですか?
A. いいえ、対面は必須ではありません。多くの司法書士事務所は電話・オンライン相談にも対応しています。当センターも全国対応で、電話・LINE・お問い合わせフォームから相談可能です。書類の郵送のみで手続きが完結する事案も多数あります。対面相談をご希望の場合も、事前にお知らせいただければ調整可能です。
Q8. 数次相続でも一律料金になりますか?
A. そうぞくドットコムの公式FAQでは「数次相続・代襲相続も一律料金」と記載があります(2026年5月時点)。一方で、司法書士事務所では戸籍収集枚数・登記件数・相続関係の複雑さによって見積もりが変動するのが一般的です。当センターも事案の難易度に応じた見積もりをお出ししています。「シンプル事案で安く済ませたい」場合と、「複雑事案で細やかな対応を受けたい」場合のどちらを優先するかで選択が変わります。
Q9. 自分で相続登記を申請するのは可能ですか?
A. 可能です。法務局へ直接申請できます。ただし、戸籍収集(本籍地が複数あれば各市区町村に請求)・遺産分割協議書の作成・登記申請書の作成・補正対応のすべてを自分で行う必要があります。所要期間は3〜6か月程度。法務局の登記相談窓口でも一定のアドバイスを受けられますが、複雑事案では司法書士への依頼が現実的です。
Q10. 当センターはどんな事案が得意ですか?
A. 当センターは年間2,000件超の相談実績があり、シンプルな相続登記から、数次相続・代襲相続・所在不明相続人がいる複雑事案、長期放置されていた古い相続(親が亡くなって10年以上経過のケース)まで幅広く対応しています。全国対応で、電話・LINE・お問い合わせフォームによる初回相談無料。関東対応エリア(主に東京・埼玉・千葉・神奈川)では、税理士・土地家屋調査士・弁護士のご紹介も可能です。
まとめ:自分の事案にあった選択肢を
「そうぞくドットコムと司法書士の違い」の要点を改めて確認します。
- そうぞくドットコム(株式会社AGE technologies運営)は、相続人が直系のみで戸籍収集が容易な事案・コスト最優先・期限余裕ありのケースで費用対効果に優れる選択肢
- 司法書士直接依頼は、複雑事案・期限切迫・対面相談重視・補正対応や責任所在を重視するケースで安心
- 自分で申請はゼロ費用だが、戸籍収集・書類作成・補正対応を全て自分で行う必要があり、相続関係が単純なケースでも3〜6か月程度
「事案の複雑度・期限・相談ニーズ・予算」の4軸で判断し、自分に合った選択肢を選んでください。判断に迷う場合は、まず当センターの無料相談で、相続人の人数・不動産の所在地・期限の有無など、概算見積りに必要な前提をお聞かせください(具体的な書類精査や登記方針の確定は、正式なご依頼後に行います)。